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富津に未来のなでしこが来た日〜オルカ鴨川FC(鴨川市)


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いきなり富津臨海球場からスタートです。

こちらの球場は高校野球の南部大会や1年生大会で使用されることがあり、
当方も観客数約100人くらいの中でよく観戦しております。

しかし今回の会場は野球場ではありません。

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もうちょっと野球場から奥に入っていくと、
ノボリがいくつか現れてきます。

「南房総発!女子サッカークラブ」

もうこのへんからサポーターのチャント(応援歌)と
スタジアムDJのアナウンスが聞こえてくるわけです。

このシーンはユーロだろうがコパアメリカだろうが代表だろうがJだろうが地域リーグだろうが
共通でテンションが上がってくるわけで。

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前置きが長くなりましたが、
この日は南房総発、鴨川市をホームタウンとした女子サッカークラブ
オルカ鴨川FC」が
鴨川市以外で初めてホームゲームを開催、
その場所が富津市臨海陸上競技場となったわけです。

※富津市臨海陸上競技場については、
Jリーグ大好きな管理人が愛用している「わかの観戦日記 スタジアムガイド」さんを
確認していただくとわかりやすいです。

ちなみにこの日は「父の日ファミリーDAY」と称して
イベントが執り行われておりましたが、
正確には父の日はこの日から1週間後でございまして。。
まあ、御愛嬌です。

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アップ中です。

左にイオンモール富津が見えます。
これでなんとなくどのへんにあるか把握できると思います。

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オルカ鴨川のスポンサーの数々です。

どんなチームなのかをざっくりと説明すると、

「2014年1月、千葉県鴨川市に拠点を置く、「医療法人鉄蕉会亀田メディカルセンター」が設立母体となり
創設された。日本女子代表の北本綾子が選手兼監督として就任し、
なでしこリーグ経験者6人を含む17人の選手でチームがスタート。

2014年度シーズンは千葉県女子サッカーリーグ2部で2位となったが、
1部リーグの参加チーム数増加に伴い1部リーグへ昇格した。
2015年度は当初の目標の通り1部リーグで優勝。
関東女子サッカー選手権大会では2回戦で筑波大学女子サッカー部に破れ皇后杯への出場はならなかったが、
同年度チャレンジリーグ入れ替え戦予選大会への参加申請が審査の結果認められ、
同大会へ出場。第1戦のディオッサ出雲FCには3対1、セレッソ大阪堺ガールズに4対2、
INAC神戸レオンチーナに6対0でいずれも勝利し、入れ替え戦出場権を獲得した。

入れ替え戦ではチャレンジリーグWEST6位の益城ルネサンス熊本フットボールクラブと対戦。
ホームでの第1戦は0-1、アウェイでの第2戦は1-2の合計2-2だったがアウェーゴールルールで破り、
発足2年目でのチャレンジリーグ昇格を果たした」
(Wikipediaより)

なでしこリーグは1部、2部があり、
チャレンジリーグというのは、その下のリーグで3部相当のリーグです。
オルカ鴨川は、ここからなでしこリーグ入りを狙っているわけです。

鴨川にある亀田病院が設立母体となっていることが、
女子サッカー、クラブチームの運営に大きく意味を成してくるのですが、
その話は後にします。

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オフィシャルグッズも売っています。

わたくしTシャツを購入しました。
次はホームタウンの鴨川で試合を観てみたいです。

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飲食物も販売していますが、少し数としては寂しい感じ。

ただこの辺りは設立3年目のチームということで、
カテゴリーが上がったり地域への認知が高まったりしていくことで
改善されるものだと思います。

でもホットドッグ美味しかったですよ。

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すごいんですよ。

メインスタンドはほぼ満席で、オルカブルーに染まっています。
鴨川から来ている方もかなり多かったように見えました。
この日の観客動員は1400人を超えました。

チャントの声量はもう少しかなとは思いますが、
これも時間が解決するのではと思います。

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なんかいました。

鴨川市のイメージキャラクター「たいよう君」というらしいです。

頑張れば「つば九郎」くらいになれそうな外見ですが…
中の人次第ですね。

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エスコートキッズと共に選手入場。

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試合前に、オルカから富津市にサッカーゴール一式が寄贈されたということで、
寄贈式が行われました。

こうやって少しずつインフラを整えていくことで
スポーツ人口の裾野が広がっていくといいですよね。

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試合は3-0でオルカ鴨川が勝利。

6月26日現在でも、リーグ戦11戦を11勝0敗とぶっちぎりで走っています。
このままいけば来季のなでしこリーグ2部昇格も夢じゃない。

設立してまだ数年のクラブチームが、ここまで躍進を続けているのは、
さきほど少し触れたように、病院が運営母体であるということがかなり大きいです。

こちらの記事にも詳細に書かれていますが、
大口のスポンサー、行政のサポート、地元の力という3つのポイントが挙げられています。

 

大口のスポンサーの支援というのは現状の日本のスポーツビジネスでは
どうしても欠かせないものです。

プロ野球やJリーグですら、見た目は自立して運営しているように見えますが、
殆どは交通インフラ、メディア、メーカーなどの親会社から
損失補填を受け、親会社側は宣伝と割り切るような関係性になっています。
(もっとも、昨今は球団がCRMに力を入れるようになり
入場料収入やグッズ、興行関連収入で自立経営できるようにもなってきていますが)

ましてや、発足したばかりの地方クラブでは
運営資金そのものがありません。いくら地域や行政の支援を受けるといっても
限界があります。
そういう意味では、スポーツビジネスがその地域に根を張るには、
地域に既に根差していてる規模の大きいビジネスをしている企業からの支援も
どうしても必要になると思います。
(管理人自身もクラブチームの運営に携わった経験があり、
資金繰りの現場は非常にハードだったことを覚えています)

オルカを主にスポンサードしている亀田総合病院の場合、

選手が病院関連の業務に就業できている点
(加えて医療事務などの資格取得など、流行り廃りの無いセカンドキャリアを準備できること)
また怪我などの場合のケアが期待出来る
(亀田総合病院はスポーツ診療科がある)
これらの点は大いに有効で、代表クラスの選手が移籍を決断するには充分な要素です。

これに加え、練習場を早期に改修してくれたり、
定期的にチームとMTGを行うなど協力を惜しまず、
市の重要なコンテンツとして盛り上げようしている市の姿勢や、
鴨川だろうが富津だろうが応援に駆けつける地元住民の方々の協力は
これからより大きなマーケットにするためには必要不可欠なものです。
(発足して数年の女子3部リーグに観客動員1,000人超えというのはかなりの数字です)

「そこにあるのがあたりまえ」という状況をつくれると
スポーツビジネスというのはうまく回り始めると思います。

これからの南房総に無くてはならないコンテンツになることを期待します。

オルカ鴨川FC オフィシャルサイト

 

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