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【求人情報】街と、根っこから繋がる〜地域作業所hana(木更津市)


木更津駅から徒歩10分程度。
「木更津第二小学校の目の前」って言ったほうが木更津界隈の方にはわかりやすいでしょうか。

NPO法人コミュニティワークスが運営する地域作業所hanaがあります。

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1階がフェアトレード雑貨等を扱う店舗、2階が作業所・事務所になっている。
まず「地域作業所」ってなんぞや、という方もいらっしゃるかもしれません。

地域で生活する障がいのある方の
①働く場②就労に向けた訓練の場③生活支援の場とする
この3つを目的として、障がいのある方1人1人の目的や個性に応じたサポートを行う福祉作業所のことを言います。

hanaの場合、英字新聞でエコバッグをつくったり、お菓子をつくったり、ミシン縫いをしたり、農作業をしたり。
今回はそういった障がいのある方の作業に関わる行程の管理や支援に携わっていただく職員の方を募集します。

ちなみに、「hana」とはハワイ語で「仕事」という意味らしい。

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通り沿いと施設内にそれぞれ設置されているこの看板。

作業の一環として木更津市内に畑を借り、自分達で野菜をつくっているとのこと。
出来た野菜は直売所に出したり、看板を出してこちらの事務所で販売したり。

直営のカフェの運営も今後予定しており、そちらでも自分達で生産した野菜を使っていく予定とのこと。
今回入社していただく方にも、こういった農作業〜飲食店運営の流れに独自の発想を持ち込んでくれることを
期待していて、所謂6次産業に興味のある人には面白い仕事になるかもしれません。

この日も看板を見て立ち止まる人が。
野菜の販売をきっかけに地域と繋がることも、hanaではどんどん増えていきそうです。

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軒先に吊るされたタマネギ。
この日もクルマに乗り合って畑に収穫に向かい、ナスをたくさん収穫してきました。
戻ってきた時の笑顔がすばらしい。

さて、実際にhanaで仕事をされている方、
今回入社される方にとっては先輩にあたる方はどんな人か、気になる方もいらっしゃるのでは。

今回はかずさ界隈に住居を構え、家庭を持ち子育てをしながらhanaで仕事をされているお二人に
お話を伺った。

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職員の鈴木晴香さん(左)と稲田はづきさん(右)。

共に、障がい者の入所施設などでの生活支援の経験を持ち、
ご結婚・ご出産を機に木更津界隈へ転居され、hanaでの仕事に取り組まれています。

 

鈴木さんは茨城県生まれで、「人の役に立ちたい」というシンプルな想いから
福祉の道を歩き始めたという。

「大学のゼミの先生の紹介で社会福祉法人に就職をして、自閉症者の入所施設や児童の通所施設で
生活支援に携わってきました。
出産を機に退職しましたが、働き方としてはとてもハードで、基礎を学べた貴重な時期でした」

子育てを経て改めてhanaに身を置いて感じることもあったという。

「hanaはこれまで福祉のイメージと全く違う印象でした。
それまでは良くも悪くもルーティンというか、比較的ご年配の方が職員として働いていて
毎日やることが決まっている、というイメージでした。
hanaは年齢層も若く、個性もあって笑顔が絶えない職場です。
作業の内容も幅が広いのでそれを利用者さん(障がいのある方)に伝えていくには
一度自分自身で把握する必要がありますが、
色々なことに挑戦するのは好きなので、毎日楽しく仕事をしています」

もちろん楽しいことばかりではないらしい。それも仲間に助けられて乗り越えているという。

「理解してあげたいのにそれができていない現実に直面して辛くなることは確かにあります。
それでも周囲の職員が気にかけてくれたり、定期的に研修を職員の間で行っていくことで
問題を乗り越えて、楽しさに変えていくことができています。
hanaの仕事は「できないかもしれないけど、とにかくやってみようとチャレンジする」ことの連続だと思います。
そのチャレンジを楽しみながら、人と関わり、人の笑顔を見るのが好きな方と一緒に働きたいですね」

 

稲田さんは東京都生まれで、もともと知的障がいの方の支援経験を持っていたのだが、
心理学・カウンセリングへの関心もあり、新しい経験を求めてhanaに応募したという。

「主には英字新聞のエコバッグの制作支援と畑作業を担当していますが、
ここではたくさんの作業があるので、その都度様々な職業訓練や作業支援に関わっています。
畑作業は当初はあまり興味が無かったのですが、やってみると意外と楽しくなってきて、
家で家庭菜園も始めるようになりました。そういう意味では良い影響が生まれているかもしれません(笑)」

過去の生活就労支援の経験を活かして、障がいのある方の基本情報や各作業に対する意識を把握する
テンプレート等も作成するなど、より職員が働きやすい環境づくりにも関わっているという。

「職員の平均年齢は若いですが、そのぶん作業所としてのノウハウはこれから蓄積されていくところです。
もちろんこれまで福祉の経験が無い中でhanaに入った職員もたくさんいます。
決まったものが無い状況で、自分の考えが日々の仕事をより良くする可能性がある環境だと思います。
同じ事実でも利用者さんの捉え方はそれぞれですから、同じやり方だけではうまくいきません。
日々の仕事に対しても、障がいのある方との向き合い方に対しても柔軟に、
やりたいこと・わからないこと・おかしいと思うことをどんどん提案して、
問題解決に向けて動くことができる人とぜひ一緒に働きたいと思っています」

 

お二人に共通していたのは「場づくり」がしたいということ。

「普段の生活で、例えば子供を連れて公園に行っても最近は誰もいないこともあります。
道端でご年配の方とお話をしていても、「話す人はあんたくらいしかいないんだよお〜」と
言われることもあります。
ただそれはそういった機会が無いだけで、きっかけがあれば動き出していくものだと思います。
例えばイベントに出店することや、これから始まる飲食店でワークショップをしたり、
hanaで作っているエコバッグを木更津の名物にする取組みをしたり、
そういったきっかけ作りに関わることで、同じ地域に共存していることに気付いてもらいたい、
と思っています」

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職員の田崎さんはこの日都内での催事出店に向けてPOP製作中。
自主的に動く文化を垣間見た気がします。

ちなみにこの田崎さん、ヴァイオリン奏者でもありまして界隈のイベントに出没したりしてます。
後ろ姿で申し訳ありませんがそれらしき人を見かけたら声を掛けてあげてください。

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エコバッグは英字新聞だけではなく競馬新聞でも。

船橋競馬の千葉県騎手会による社会貢献活動の一環として制作されているものだそうです。

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施設内の厨房で作られているお菓子「石けりコロロ」(ポルポローネ)。
マザー牧場など各所で販売が広がっているそう。

こういったそれぞれの作業をそれぞれの適性を見極めて管理・支援していくのが日々の大事な仕事。
ミシンを使うのが上手い人、素材を折るのが上手い人。PCの打ち込みが速く正確な人、計算が速い人、
障がいのある方それぞれに長所がある。それぞれの作業で「戦力」となっているのだ。

最後に代表の筒井啓介さんにお話を伺った。

横浜出身の筒井さんは都内の大学に在学中にゼミの先生からの勧めで木更津駅前再生事業に携わり、
旧そごうビルの高層階でインターネットスペースや起業家支援を行っていた。
ケーブルテレビ等にも出演されていたので名前を知っている人もいらっしゃるのでは。

「障がいのある方々の工賃の向上・社会的な立場の向上を常に考え、風通しの良い職場づくりを目指すために
行動指針(クレド)を定めて職員間で共有しています。
福祉施設としてまだまだ若い分、従来の福祉施設にとらわれない運営ができると思っています。
この作業はこういう流れにしたほうがやりやすいのでは、こういう商品は需要があるのでは、など
積極的に提案・共有してくれる方は大歓迎です。
結婚・出産を経て子育て中の職員も多く、お子さんの急な病気などの際には各々助け合いながら
仕事に取り組んでいますので、そういった環境で仕事も思い切りやりたい、という方は
是非ご応募いただければと思います」

 

楽しいことばかりの仕事ではないと思う。

時に利用者さんの感情がよくない方向に振り切れてしまって想定通りに作業が進まなかったり、
自分のやってることが間違ってたのかな、どうすればいいのかなと立ち止まることもあるそうだ。
ただそれ以上にそういったことを経て進んでいく、人と向き合える喜びがあるという。

帰りにある利用者さんから紫陽花の花束をもらった。
言葉は少ない。わかりやすい身振り手振りでもない。けど心が伝わるものだった。

帰り際にちょうど来所されたご年配の方。
ある疾病を改善させるためにhanaを利用しているという。

「みんなで野菜収穫してる時が身体も使うし気持ち良いし最高に楽しいんだよ。
仲間からもここでの作業は羨ましがられるからね」

こんな想いをつくりたい人、募集中です。

 

募集職種 障がい福祉施設(福祉作業所)での作業指導員
勤務地 千葉県木更津市文京6-4-4 地域作業所hana(JR木更津駅から徒歩約15分)
※冬に新事業所が開設した後に、新しい事業所(木更津市内)への異動の可能性もあります。
職務内容 就労継続支援B型事業所「地域作業所hana」で、
障がいのある方に対して、作業の指導や生活支援を行うお仕事です。
私たちは、障がいのある方への最低賃金の支払いを目標に、さまざまな作業に取り組んでいますが、
主な仕事内容は下記になります。
<新聞エコバッグ生産>
全国テレビでも度々紹介をされている、不要になった英字新聞を活用した新聞エコバッグは、地域作業所hanaのオリジナル商品です。現在も多くの企業様や店舗様からご発注を頂いており、障がいのある方への作業指導はもちろんのこと、進捗や商品管理、検品による品質チェックなどが職員の仕事になります。
<製菓作業>
私たちの製造するお菓子は、トップパティシエの方に監修していただき、パッケージデザインも絵本作家の先生に描き下ろしていただいた今大人気のお菓子です。厨房内での菓子製造、障がいのある方への作業の指示出しなどが主な仕事になります。今後は商品数も増やしていく予定です。(「テミルプロジェクト」に参加しています)
<ブランド雑貨生産>
複数の雑貨ブランド様からお仕事を受けており、
年間を通じた作業のほか、新たな仕事もどんどん入ってきています。
その都度、制作工程を分解し、障がいのある方それぞれが作業に取り組みやすい方法を考え、
作業の割り振りをし、品質や納期管理をするのが職員の仕事になります。
<縫製作業>
デザイナー様や企業様からの委託による縫製作業に取り組んでいます。
ロックミシンや工業ミシンも備えており、多くの商品に対応しています。
縫製指導ができる職員が不足しているため、縫製経験のある方は大歓迎です。
<農作業>
事業所から車で10分ほどのところに農場があります。地域の方々にご指導を頂きながら、
できるだけ農薬を使わずに、年間を通じて様々な野菜を生産しています。
現在は主に直売所での販売ですが、今後は直営の飲食店での活用もしていくため、
第六次産業などに興味のある方も大歓迎です。
今年の冬頃に、木更津市内に新しい事業所(名称:hanahaco)を開設予定です。
新しい事業所では、飲食・雑貨販売・スタジオ運営・創作活動などを予定しており、
その全ての部分において障がいのある方の仕事を創り出します。
現在は上記の仕事と同時進行で、新事業所のオープンに向けて、部門別にミーティングや準備を進めています。
今ある仕事との同時進行は時間捻出も含めて大変な部分も多いですが、
とてもクリエイティブな仕事で、今までにないものを創り上げるのはとてもやりがいがあります。
飲食や雑貨販売、新たな雑貨品の商品開発などに興味があり、建設的な議論ができて、
かつ積極的に作業や準備を引き受けられる方であれば、活躍できること間違いなしです!
雇用形態 ①正職員
(研修期間となる2014年9月1日~2015年3月31日は有期雇用となり、
その後も雇用継続する場合には無期雇用の正職員となります。)
②パート職員
給与 ①基本給 170,000円~175,000円
※通勤手当・処遇改善手当・職務手当・住宅手当・賞与・退職金共済が別途あります。
※基本給は、社内職能等級基準により昇格・降格が設定されています。
当求人に記載されている賃金額は、1等級に該当します。
また、賞与は、半年に1回の職務評価に基づき支給されますが、およそ年合計で、4~5カ月程度です。
尚、職務手当・賞与・退職金共済は有期雇用終了後からの適用となります。
②時給800円(3ヶ月の試用期間中は時給780円)
※通勤手当、処遇改善手当が別途ある他、初年度以降の時給は定期昇給と能力給により毎年改定されます。
勤務時間 9:00~17:00
休日休暇 ①シフト制による4週6休(隔週で週休2日)
年末年始休暇、有給休暇あり
※土日祝日の勤務があります
②週4~5日勤務
年末年始休暇、有給休暇あり
※土日祝日の勤務があります
寮・社宅 正職員の場合、遠方から木更津市近隣への引越しを希望される場合には、
引越し応援金として、引っ越し費用を法人で負担(上限15万円)する他、毎月の住宅手当の支給もあります。
また、住まいの紹介などのできる限りのフォローをさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。

社会保険 雇用保険、健康保険、厚生年金、労災保険
応募資格 応募資格は特にありません。どなたでもご応募可能です
※福祉資格・経験、学歴は不問です
求める人物像 ・法人内だけでなく広く地域や社会で役立てる人材
・次なる行動を自発的に考え動ける人材
・一緒に事業や法人を創造できる人材
・どんな状況でも原因の矢印を常に自分に向けることができる人材
※弊社のクレド(行動指針)を事前にご覧ください。 http://npo-cw.net/credo.html
<こんな職場です>
・風土はベンチャー気質です。道なきところに道をつくるので、考えつつも、まずはやってみることが奨励されます
・障がい者の工賃(給与)向上のために、常に新たな仕事を作り出すことを求められます
・小さな会社なので、企画・開発から体を動かす実動、さらにはその後の事務仕事までを全員がやらなければなりません
・問題は常におきます。そして問題一つ一つを解決する議論やプロセスを大切にしています
<こんな方は向いています>
・素直に社内文化を吸収し、自発的かつ積極的に物事にあたることができる根性ある方
・自分の担当に関係なく「何でもやる」精神を持っている方
・「好き」なことと「仕事」をうまく結び付け、何事も楽しくするのが得意な方
・モノ作りや飲食業、雑貨販売に興味があり、チームワークを大切にできる方
<こんな方は向いていません>
・自分から仕事を見つけたり、仕事を抱えている人のフォローに自ら入れない方
・問題や困難を他人や環境のせいにし、自分が変わることでの解決を実践することができない方
・研修やミーティングなどで、自分の考えを発言したり、建設的な議論をするのが苦手な方
・業務報告やケース記録はパソコンを使います。メールでのコミュニケーションが苦手な方は向いていません
採用予定人数 ①1~2名
②3~5名
選考プロセス エントリー(同時に、履歴書・職務経歴書・志望動機についての作文の3点を7月29日(火)必着にてご郵送いただきます。
詳しいご案内はエントリー後にお送りします。)

書類選考(7月30日(水))

面接選考・適性検査(8月5日(火))

採用(9月1日~の勤務を予定、事前の入社説明会へ参加をお願いします)
※ご応募前の事前の事業所見学やご質問等は随時可能です。お気軽にお問い合わせください。
※次の選考ステップに進まれる方のみご連絡させていただきます
※取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します
※不採用についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください
その他 ・子育て世代の方が思いっきり力を発揮できる環境があります!
現在働いている多くの職員が子育てをしていることもあり、
子どもの急な病気などによる欠勤や早退・遅刻は常に周りが快くフォローし合える環境があります。
また、正職員・パート職員ともに、法人の指定託児所に年間50時間までは無料で子ども(0歳~小学校3年生まで)を
預けることができるほか、50時間を超える場合でも、利用料の半額(上限3万円)を法人で負担するなど、
子育て世代の方が、ご自身の能力を存分に発揮することができる環境を整えています。
・事前にホームページをぜひご覧ください!
福祉経験は問いませんが、私たちの理念やビジョンに共感していただけないと一緒に働くことは難しいため、
事前にホームページやFacebook等に目を通していただければと思います。
・法人ホームページ:http://npo-cw.net/
・事業所ホームページ:http://hana-work.net/
・Facebook:http://www.facebook.com/hanakisarazu
備考 下記応募フォームに必要事項を明記の上ご応募ください。選考の上、地域作業所hanaよりご連絡します。
尚、送付頂いた個人情報などは採用選考にのみ使用します。
エントリーいただきますと、自動で確認のメールを返信いたします。
返信がなければメールアドレスに誤りのある可能性がありますので、あらためてエントリーください。
自動返信メール及びご担当者さまからのメールが確実に届きますよう、ご登録のメールアドレスはPCアドレスを推奨いたします。
携帯アドレスの場合は、迷惑メール設定などを予めご確認ください。
 

※この求人は募集を終了しました。
ご応募ありがとうございました。

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