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全国のサポーターが胸を熱くしている「サポルト!木更津女子サポ応援記」とは〜(木更津市)


皆様この漫画をご覧になったことはありますでしょうか。

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何を隠そう千葉県木更津市が舞台になっている、 サッカー、特にサポーターをメインに描いた
「サポルト!木更津女子サポ応援記」という作品です。

簡単なあらすじだけ書かせて転記させていただくと
「サッカーを熱くするのは”サポーター”だ!! 千葉県・木更津を舞台に、
女子高生達がサポーター活動に目覚めていく姿を描く、 新感覚サッカー漫画キックオフ!!」

とてもいいです。

主人公の女子高生が

「私はこの街がきらいだ。

さびれた駅前に、荒ぶるDQN。」

ってつぶやくとこから始まっているところとか。

実際、街に魅力あるスポットが無い、遊び場が無いといった理由で
都心へ出て行く若者は昔も今もたくさんいると思います。
私もそのうちの一人でした。

こんなとこにいたら腐っちまうよバカヤロウ、などと思ったものです。

若者に目に見える魅力が増えたかというと、昔も今もまだそこまでは変わっていないと思います。
(アウトレットなどの商業施設や個性のある個人店は増えたと思いますが)
一方で、大人になって初めて気付く魅力という意味では格段に増えたとも思います。

ですが、この作品は若者が地元にある(あったことを知らなかった)
クラブチーム(木更津FC)のサポーターをしていくことで サッカーの魅力にも取り憑かれつつ、
地元の人や店の魅力も改めて気づいていく、という作品です。

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スタジアム。アウェイ席の裏に赤い橋が見えます笑

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これですね。正確には「中の島大橋」といって、
木更津では「恋人の聖地」とされています。

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千葉ダービー。 いわゆる「千葉に本拠地を置くチーム同士の対戦」ということです。
実際には「ジェフユナイテッド千葉×柏レイソル」がこれにあたります。
スタジアムの形状を見る限り、 これはジェフユナイテッド千葉のホームスタジアム、
フクダ電子アリーナを参考にされているものと思われます。

サポルト!1巻 35p

このゴールが決まった瞬間。 今は2部リーグにずーーーーっといますけど、
千葉県千葉市にジェフユナイテッド市原・千葉というクラブチームがありまして、
2008年に2部降格間違いなしと言われながら「奇跡の残留」を果たした試合があったんですけど、
その時のスタジアムの雰囲気を思い出しました。
管理人は、この時フクアリ(フクダ電子アリーナ)のSA自由席におり、
知らない人と抱き合い、知らない人に他会場の途中経過を聞き、
なんかもうもみくちゃだったことを覚えています。



「サポーター」をしていると、色々な感情が吹き出ます。

ジェフサポーターの管理人から言わせていただくと、

93年のJリーグ開幕の頃はリトバルスキーだけ目立ってリティだけ封じれば怖くない、と揶揄され
万年下位に沈んでおり、
城彰二が加入して若干盛り上がるも、やっぱりそのままで、

そもそもホームスタジアムの市原臨海競技場が席数が少ない、見にくい、駅から遠いとか色々あって
Jリーグの基準を満たしていないなどと言われ、
そうなると客数も伸びなくて、史上最低観客数を更新したりして、

でもチームの方針が変わって、ヨーロッパから著名な監督を連れてくるようになったりして、
皆様ご存知のオシム監督がやってきて劇的にチームが変わり、
スタジアムも市原市から千葉市に移って大きく、新しくなって、
初めてタイトルを獲ったりっていうところまで盛り返して。

でもオシム監督を日本代表に奪われて(って書き方もおかしいのですが)
ちょっとずつ下降線を辿っていき、
監督も選手も毎年入れ替わる継続性の無さで、
今は2部に落ちてもう10年近く経ってしまったというどん底です。

このように、サポーターの個の力ではどうにもならないことが多くあって、
(シーズンチケットやグッズを購入することくらいはできますが)
親会社の方針が変わったり、そもそも親会社に資金が無かったり、
会社である以上純粋に強くすることを求めることができない大人の事情があったり、
サポーターはサポーターで、作中にもありますが、 サポーターの中でも色々な団体があり、
その応援の方針に相違があって、対立したり、
匿名掲示板で文句を言い合ったり、
そうなると試合当日も応援の統制が取れなかったり、
結構な頻度でグダグダすることがあります。

 

それでも。

 

上のコマにあるような、スタジアムの雰囲気や、
ゴールが決まった時の盛り上がりや高揚感というのは、
そんなものを軽く凌駕する力があって、
あの空気を楽しみにスタジアムまでの道のりを
レプリカユニフォームを着て歩き、
同じ想いを持った人たちと笑ったり、泣いたり、怒ったりするのが最高だったりします。
(知らない人と抱き合って喜ぶなんてしょっちゅうです)

っていう話が、木更津を舞台にした話として楽しめるっていうのは
もう楽しくてしょうがないわけです。

というわけで、木更津界隈にゆかりがある方は一度読んでいただきたいです。
サッカーが好きな方なら尚更です。

描写も木更津の街をかなり細かく描写しています。
しっかり取材されていることが想像できる作品です。
(過去のTwitterなどを見ると、やっさいもっさいなども取材されているようですし、
木更津市内の書店などにも足を運んでおられるようです)

(ちなみに最新話では、木更津市請西にある洋菓子店「サン・ドニ」と思われる店も登場しています)

「この街が好きになる」っていうツールとして、スポーツチームっていうのはかなり有効だと思っています。
だから、本作はとても共感できるし、楽しく読めるものです。
ですが、なにもスポーツだけではなく、
街として「こういうことをやっている」とか「こういうことができるのはウチしかない」のような
誇りを持てる施策や活動や、もっというと企業や店舗や人が存在するなら、
その街はもっと良くなっていく気がしています。

作者の高田桂先生と少しだけやり取りをさせていただきましたが、
「サッカー漫画」としてだけではなく、「木更津漫画」としても楽しめる作品にしていきたい、
と仰っていました。
お互いに、情報提供が今後できたらいいなあと思っております。

是非、ご一読を。

サポルト!木更津女子サポ応援記

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