- 2016/05/22
- カテゴリー:ニュース
ミツバチと遊べる街に〜NPO法人ハナノモリ(君津市)
以前の記事でもお伝えしている通り、
当サイト代表はNPO法人ハナノモリの理事を務めています。
定期的に(週1回〜2回くらいのペース)で会員の方々も交えて活動をしており、
今回は蜜源植物のビービーツリー(イヌゴシュユ)の種蒔きをしました。
場所はkururi BOSCO。
以前は「久留里ミュージアム」という名で通っていたので
そちらの名で馴染みがある方もいるかもしれません。
【 BOSCO 】はイタリア語で「 小さな森 」
2年の間にもTENKEIDO やICHINENBOが出来
今月には井戸も掘り始めます。
この辺りで、
エリア全体の名前があった方が良いのではないかということになり
めでたく【 KURURI BOSCO 】となりました。
(kururi BOSCO Facebookページより)
この組織を通して何をするかというと、
「ミツバチなどの生物と人が共に暮らしやすい多様性のある里山づくりを基本理念に、
蜜源植物等の育苗・植樹、里山資源を活かした事業を創出することにより、
未来につながる里山環境の実現に寄与します」
(NPO法人ハナノモリFacebookページより)
一例として身近な感じでいくと、日々食べている野菜や果物の受粉をしている点だけでも
ミツバチは人間と共存共栄していく存在なのかなと思っています。
先日、東京都内で大量発生したミツバチを駆除したニュースがありましたが、
まだまだ人間の認識不足もあるのかと。
そういうのをわかりやすく楽しく知れればいいと思っています。
理事長の鈴木一氏(坊ノ内養蜂園)の若干長い説明からスタート。
昨今、ミツバチが減少しているというのは事実としてあるそうで、
鈴木さんによると、八街のスイカや、茨城のメロン、山形のサクランボなどは
実際に生産量が落ちているそうなんです。
これは端的に言うと環境悪化が原因で、
千葉も蜜源となる花が少なく、南房総などでは園芸品種しかないという話もあるそうです。
これらの状況を変えていくために、
蜜源植物を、花が咲く木を植えて
ミツバチを増やしていく、というのが今回の活動の趣旨です。
これがビービーツリーの種。
蟻みたいだとか言わないでください。この場でもう言われてましたから。
ビービーツリーというのは元々外来種で、
中国原産でミカン科の植物だそうです。
1952年にアメリカから日本に贈られたのをきっかけに、
日本でも広がったそうで。
育苗トレイだったり、ポッドに直接だったり、プランター風に植えてみたり、
いろいろやり方を変えてやってみました。
いずれにせよポッドに移植はしなければいけないのですが、
芽の出方を見てみたいというのもあります。
1年でこのくらいまで育ちます。
(ちなみに右のは雑草です)
NPO法人が里山づくり、と聞くとボランティアのように聞こえるかもしれません。
種を植えて木を育てる、と聞くとその先に何があるのか、と思うかもしれません。
ですが、ハナノモリはこの活動をボランティアとは捉えていません。
れっきとした収益事業をしていくつもりで動いています。
(勿論、株式会社ではありませんので剰余利益は事業活動に投資します)
NPOも法人ですので、
それを維持するためにも経理もしますしコストもかかります。
例えば職員を雇おうと思ったらその給料も払うことになります。
そういう意味でも、収益事業をしっかり行って透明性のある組織にしようと思っています。
人や動物、昆虫が共存できる里山を構築していく過程で、
活用されてこなかった地域の資源が現状でも多く見つかっています。
これらを価値のあるものに生まれ変わらせることで産業を生み、
地域の雇用を増やしていくのもこの法人の役目と捉えています。
初めは草を刈ったり種を植えたりと地味な活動が多いですが、
その先に見えるものは非常に新鮮なものと思います。
ご興味のある方は上記Facebookページでの活動予定をご覧いただき、
一度ご参加いただければうれしいです。
固い語り口ばっかりでしたけど楽しくやりましょうね。
そうしないと続かないですから。
NPO法人ハナノモリ Facebookページ