【求人情報】房総を食でつなぐ〜FUSABUSAの料理長候補（鴨川市）

木更津方面からは房総スカイライン〜鴨川有料道路を抜け、
外房黒潮ラインと呼ばれる海沿いの道路を館山・千倉方面へ。

道すがらに見える欧州バルのような、気軽に立ち寄れそうな建物。
鴨川市にある「FUSABUSA」です。



以前も記事を書かせていただいたこのFUSABUSA、
今回はこれまで活躍してくれていたスタッフが新しい生活の第一歩を踏み出すとのことで、
新たに活躍してくれるスタッフを募集しています。

地元鴨川市出身、店主の小野薫さんにお話を伺いました。

「大学卒業後、一般企業に就職して、
飲食専門コンサルティング会社を経て就いた飲食企業では広報宣伝業務が主でした。
その後、「食」を専門とするPRプロデュースとして有限会社を設立して
商業施設、レストラン、飲食店、パティスリー、シェフ、デザイナー、酒販店等の
「食」フィールドを軸にPRプロデュース、マネージメントを行っていました。
2011年3月に株式会社ふさぶさを設立。鴨川にUターン起業し、FUSABUSAの運営をしています」



ひととおりご経歴を伺うと順調にキャリアを歩んでこられていて、
鴨川に戻りたい、というきっかけが無かったように思えるのですが、
食に関われば関わるほどその想いが強くなったとのこと。

「前職の仕事で地方の食材や生産者のブランディングの一環としてPRを担当した際に、
「食」が地方に雇用や経済等をはじめとした活力を生み出す事例を間近に経験したことから、
自分の地元でも「食」を軸とした地域ビジネスを創り出すことができるのではないかと考えました。
当初は東京を拠点にしながら、地元の食材を使ったプリンやロールケーキ等のスイーツやグロサリーを
オンラインストアや卸売で販売しながら、地元の食材や生産者のPRやマネージメントをすることを模索していたのですが、実際に生産者と会い、話を聞くうちに、対岸からの目線ではなく、同じ土地に生きる同志になれたらと、
思い切って故郷の鴨川に拠点を移し、房総の「食」の素晴らしさを発信する場所として
「里海食堂 FUSABUSA」をオープンしました」



お店を始めてみて、美味しいモノを出して、お客様に喜んでいただくのは飲食店の喜びの一つですが、
小野さんにはそれ以上に鴨川に、地元にいる意味を感じる流れがあると言います。

「食材を通じて、生産者（作り手）とお客様（食べ手）を繋げることができた時。
その食材の背景にあるストーリーにお客様が共感してくれた時に充実感を感じます。
ご近所にある「めえしばミルク工房」のチーズをお召し上がりいただいたお客様が、
気に入って工房を訪問され、生産者の方のお話を伺いながらチーズを購入され、
今では定期的に当店とチーズ工房の両方に足を運んでくれる共通の常連さんになられています。
同じようなつながりを、少しずつでも積み重ね、大きな流れを生み出したいと思います」

大変なこともあるのでは、と遠慮気味に聞いてみましたが、

「辛いことは細かいことを挙げればいろいろありますが、どれも自分自身の問題ですので、特に無いです（笑）」



一度外に出て違う世界を経験してから故郷に戻ることで感じることも多く
だからこそ自分にできることもあるのでは、と今後取り組みたいことも考えておられるようです。

「自分が高校生だった頃から、街も人も変わっていません。それが良いところでもありますが、
一方で変化に乏しい部分もあるので、そこをこの店を上手に使って主体的に変えていければなと。
今は、レストラン運営とスイーツのネット販売、卸売が主な業務ですが、
今年後半は飲食店の枠を超えて、「食」の活動範囲をさらに広げていきたいと思っています。
グロサリー（食品加工品）の開発と販売、地域の食を識るワークショップの開催、イベント出店等、
店舗の内外でFUSABUSAの想いを発信する機会を創りたいし、
そういった企画にも積極的に参加してくれる人と一緒にやりたいと考えています。
「食」を軸に、房総の素晴らしさ、魅力を店舗や商品を通じて発信しながら、
地域の特に若い世代に、地元が持つポテンシャルに気づいてもらい、
誇りを抱くきっかけの一つになれたら嬉しいですね」

例えば、南房総、鴨川に移住を検討されている方、住まい等ご相談に乗ってくれるそうです。
店舗の2階にも住み込み可能とのこと。

房総を食でつなぐ仕事、やってみませんか。