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かずさで生きる

 

木更津を含むいわゆる「かずさ」で生まれ育った人間にとって、この数十年は激動でした。

元々、軍関連施設があったことから人口の増加が始まり、木更津港や君津製鉄所の誘致で移住者が増加したことから
木更津界隈はそごう、ダイエー、西友などを中心に商業都市として発展してきました。
子供の頃に駅前で祖母に甘いものやおもちゃを買ってもらったことを今も覚えています。

ところが東京湾アクアラインの開設が思惑通りに機能せず、アカデミアパークへの進出企業や住宅購入者が伸びず、
むしろ横浜方面に出ていってしまう、千葉方面に来ていただいたとしても「ただの通り道」になってしまい、
そごう、ダイエー、西友は全て撤退、駅前商店街はシャッター通りと化し、
一時期は「全国地価下落率No1」にもなりました。
その駅前を見ながらの就職活動。故郷になにも貢献することなく東京に出ていった当時の自分を今はもどかしく感じます。

木更津キャッツアイなどメディアでも取り上げられる機会がありましたが根本的な改善には到らず、
東京湾アクアラインの値下げでようやく都心へのアクセスの良さが評価され、移住される方も増えてきました。

そこからほたる野、請西、羽鳥野などの新興住宅地と商業施設、
金田のアウトレットモールを中心とした商業施設など、新しい動きが出てくるようになりました。

そこで満足せず、稲作が盛んだった農業、海苔やアサリの生産量が減っている漁業の一助になり、
既存のシステムを良しとせず、食糧の自給、エネルギーの自給、古民家の再生など独自の挑戦をされている方々と共に
今ある資源を外需に活かす仕組みをつくり、国内における環境先進都市の先駆けにしていきたいと考えています。

震災を機に、そういった使命感を持って故郷に戻ってきました。
一貫して地元にお住まいの方、この地区を好きになって移住してきてくれた方、
様々な方々と協同しながらこの街の良いところは伸ばし、悪いところは改善していきたいと考えています。

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毎週土曜日朝9:00〜耕す 木更津農場(木更津市矢那2503)で 朝市を開催しています
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